劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising- んまあファンムービー…かな
日付 | 2014-3-29 |
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劇場 | 新宿ピカデリー |
評価 | ★★☆☆☆ |
※ナチュラルルにネタバレってます。
劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-
ペアの前売りが余ってるからと嫁に連れられて行きました。公開して暫く経っているはずなのに映画館はほぼ満席でした。当然のように女性率高くて男性も、いてもほぼ確実に女性とのペアでした。始まる直前までザワザワ、終わった直後にもザワザワ…。普段の映画館のザワザワよりキーが若干高めでした。
タイトルに書いたとおり、まあファンムービー…だったかなあ?ファンの人もどうなんですかね、これ?ほんとうに見たいモノ入ってますかね、この映画に。ぶっちゃけ「ダークナイト ライジング*1」を下敷きにしたであろうことは容易に想像がつきます*2が、正直、ライジングと同じ感じで面白くはなかったです。あ、アクションシーンはダークナイトライジングに勝っていたと思います。かけられるお金はリアルに2桁くらい違うだろうから、超えられない壁はどうしてもありますが…。面白くなかったと感じたのはそいうお金的な面からではなくて、やっぱり話の筋自体がイマイチだったもので…。自分が面白くないなあと感じたのは大きくわけて3つ。
- 中途半端なトラウマ克服話
- しょぼすぎる敵のボス
- 思わせぶりなだけの新キャラクター
ファイヤーエンブレムのあの中途半端なトラウマ克服話はほんとに要らなかったと思います。「がんばれー!」的な声援だけで克服出来ちゃうとかそんなんでいいんかい!と思わず突っ込んでしまうくらい。ていうか「そのままの自分で良いのよ!!」みたいな覚醒話って「正体隠して戦うマスクヒーロー」モノと相性悪くないですかね?逆のベクトルでしょ??
で、しょぼすぎる敵のボス、デコピンされるだけで死んじゃうんじゃねえの?ってくらいしょぼしょぼなのはいくらなんでも…いや、彼自身は本当の敵が駆動するための動機づけキャラなんですけど、街を破壊するほどのカタストロフを背負わせるだけのキャラには全然なりえないでしょ。彼の秘書?として潜りこんだら、2日くらいで軽くぶっ殺せちゃうほどの弱さでした。
そして最後、思わせぶりなだけの新キャラクター。これが一番ダメだったと思います。予告等での不敵で不穏な印象から、虎徹とバーナビーの間に入って「三角関係状態」を作りだす、そして二人の仲を引き裂くような悪役キャラとなるのでは?と想像していましたが大きく裏切られてしまいました。ヒーローに実際にある企業がスポンサーにつくというタイバニの特徴が逆に枷になって悪役にすることができなくなったのではないでしょうか?バーナビーは新キャラにメロメロになってしまい、虎徹を捨てるんだけど虎徹だけは新キャラの裏の顔を知って…というベッタベタな展開のほうを見たかったです、正直。腐的な意味じゃなくて「バディ・ムービー」としてね。
*1:http://wwws.warnerbros.co.jp/batman3/
*2:街に大穴あいて陥没するところとか