ハンナ・アーレント - 悪の凡庸さ
日付 | 2014-2-1 |
劇場 | 角川シネマ有楽町 |
評価 | ★★★★★ |
映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト
ハンナ・アーレント 予告編 - YouTube
思想家・哲学者のハンナ・アーレントをアイヒマン裁判を中心として描く。
見る前、こういうのは絶対寝るわーと思っていたけど全然大丈夫だった。
どころか2014年、現時点で最高。2014年は現時点最高がいくつでるだろうか?笑
それくらい、凄い面白かった。なんだろう?頭の使っていなかった回路がピキンと繋がったような、回路に電気が通ったかのような、そんな面白さ。
もっと単純になんか俺、賢くなった気がする〜的な。
登場人物同士の会話が中心で派手な展開は全然ない*1けど、ちゃんと演出にメリハリがあり伏線やネタフリも丁寧。
派手な展開はないとはいえ、実際のアイヒマン裁判の映像を織り交ぜたシーンはものすごい緊張感があった。
またこの映画のクライマックスであろう8分間の講義(演説?)シーンも素晴らしくとても高揚感があった。
それでいてラストは(その講義のせいで)友人との苦い別離という形で終わっておりこれもまた余韻を残す良いラスト。
ハンナ・アーレントという人のことは全然知らなかったけど彼女の書いた本や解説書をいくつか読んでみたくなった。
パンフレットにはシナリオが採録されていて何度も読み返せる。買って良かった。
- 作者: ハンナ・アーレント,大久保和郎
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1969/02/20
- メディア: 単行本
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- 作者: 杉浦敏子,ふなびきかずこ
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- 作者: ハナ・アーレント,大久保和郎,ハンナアーレント,Hannah Arendt
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*1:とはいえ冒頭の不穏すぎるシーンとかドキッとさせられた